あの★ギニアにいきますよ。

初めての発展途上国旅行はギニアになりました。

車にギビしく優しい世界

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ギニアが、車社会だというのは、他に交通機関がないのだからあたりまえなのですが、この車の多さは意外でした。
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日本で流れるアフリカのワイルドな大自然や、スラム?みたいな適当な掘建小屋群も、もちろん見られるのですが、ショッピングセンターや、テレビ局、マンションや高級そうな住宅街もほど近い場所にみられ、決して掘建小屋もスラムではなく、工夫して建てた家だ。とのこと。
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貧富の差がすなわち治安の悪化になるのだという考えは、もしかしたら少し大雑把なのかもしれないと感じました。
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ギニアの車はものすごいオフロードを、毎日走ります。サスペンションの専門店や、タイヤ販売が繁盛してるのだとか。
舗装道路も、完全なものは少なく、穴があいてたり。
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たまに住宅街でも交通量の多い場所は、走りやすい道がありますが、なぜかこの変な突起が出現。

コレはなんだ?と聞くと、地域住民がスピードを出す車が危ないから、町内会でお金を出し合って勝手にコンクリートを盛るらしい。

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タイヤの大きさと比較した画像です。どんな感じになるか、ご想像ください。

スピードを出す車は壊れちまえ!といわんばかり。

ギニア人はこんなワイルドな道を毎日車はもちろん、バイクでも走破します。サスペンション屋が儲かるはずです。

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そんなワイルドな町内会のある国だから、普通に子供たちは1人で通学できる様子。夜でも女性が1人で歩くのを見かけます。カップルも多い。

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もちろん、ギニアは発展途上国。子供の就学率も低いはずです。ただ、自国の問題点が多くて分かりやすいからでしょうか、身の回りの『良いもの』に敏感で、積極的に取り入れ、無理なくできる範囲で工夫していっています。


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青空のもと、エンジンを取り出して修理するタクシードライバー。

たぶんクレーンか何かで出したのでしょうか。。ツッコミが追いつきません。

彼らがいれば修理工場を建てる際の設備投資は最小限ですみそうです。

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ガソリンスタンドのタクシーと物売り。日本なら絶対買わないし、おそらく職務質問されてしまうでしょうが、ギニアの首都ではあたりまえの風景です。

暑い上に渋滞の多い地獄で、彼らの売る冷たい水や生姜の飴は最高。

怪しげなものは売れないので売りません。ちゃんとパックされてる市販品を安く仕入れて割高に売ります。

ギニアで商売の先生にするなら彼らだとおもいます。


頭で運ぶ。

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人は、頭をつかって生きているなぁと、ギニアにきて数日ですが、度々考えさせられています。

ギニアの首都コナクリには町中に行商人がいて、農産物から輸入した西欧の生活用品、おもちゃ、おそらく違法コピーのCD、パン、チョコレート、箱ティッシュ、あらゆるものを、あらゆる場所で売っていて、市井の人々の商魂を垣間見る事ができます。
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そしてほとんどの商売人は、大量の商品をだいたい体1つで、台車を使わず運んでいます。

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そう、頭で!
さいしょは私も異国の雰囲気に飲まれてて、あと、街の風景に馴染みすぎてて、気にとめてませんでしたが、、

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おや?
とある日思いまして、、
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え?
と感じるようになり、
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えぇ??
ってなりました。すごくないですか?普通に。どうなってるの??

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いや、まじでなぜ落ちない??
日本なら大道芸で食べていける程度のバランス感覚に、この街は誰1人スポットをあてません。
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皆、ドヤ顔ひとつせず、普通の顔で、頭で運ぶ。

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そして、おそらくこの状態で、けっこう歩く。ギニア人の姿勢の良さと、衰えない腰のラインはこの頭で運ぶ文化によって進化したのかもしれません。
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それは手で運べよ。ってものも頭で運ぶ。

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手で運ぶ時もある。

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頭を使うと手が自由になる。

私は興味深くて美しい国だと感じましたが、みなさまいかが?



ギニアのドレススタジオ

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ギニアの都会では鮮やかなドレスを着た女性をたくさん、毎日見かけます。いつもどこかでパーティをしているわけではなく、出かける時はドレススタイルが普通との事。
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港で魚を仲買いする女性。
漁師は男性ばかりですが、ギニア人の仲買い人はほとんどが女性らしい。その中に中国、韓国からのブローカーも混じりつつ、競争して経済をまわしている。
日本でおなじみの作業着に長靴や、動きやすそうなパンツスタイルの女性はついに見かけなかった。
皆ドレスをきて、ハンドバックに現金をつめこみ、漁師と直接交渉して携帯で市場と連絡を取りながら大量のの魚を購入するそうだ。
港の責任者もそのままステージに立てそうなドレスを着た女性で、圧倒されました。
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街中の風景は道路も建物も土、コンクリートむき出しでワイルド。そのなかの、鮮やかでディテールもこまやかなドレスが目を引きます。
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一方男性はスーツ姿はたまにしか見かけない。暑いのもあるし、あまり気にしてない様子。
ここは観賞用の植物を売る店。

さて、このドレス、どのようにつくられているのか。
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みてきました。
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こちら一般女性が利用する小規模店ミシンは8台ほどで、足踏み式!
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このような雑誌からスタイルをえらび、布は自分で好きなのを買ってくる。デザインを自分でしてもOK
刺繍もデザイン大きさ、使う糸すべて選んで追加可能。

完全オーダーメイド

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某ホテルチェーンの女社長にも大統領夫人にもおとらないロングドレスから、

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生地をえらべば西欧風スーツスタイルにもなりそうなものも。

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こんなのや
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こんなのや

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こんなの等、、、カタログは雑誌20冊分くらいのボリューム。似た感じのもあるけど、美容室のヘアカタログに似て、お客様の希望の雰囲気を具体化していくためのアイテムらしい。
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ギニアの伝統的なデザインは?
と聞くと、みなあやふやだったけど、あえていうならこの、帽子かもとの事。
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布屋さん。
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有名デザイナーもいて、ファッションショーもあるらしい。ギニコレ見ごたえありそう。。

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ネットで西欧文化見放題の昨今、中国から運ばれてくるファストファッションも流通しており、アメリカ直輸入の古着なども安く手に入るので若い世代10歳前後の好きなファッションスタイルは変わりつつあるそう、

女性のドレスに対する情熱はどこも変わらない様子。








世界はひとつ、あともうちょっとで。

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ネット環境をととのえるためにアフリカ大手の通信会社にきました。

オフィスの壁の世界地図が適当すぎるので、日本人を代表してツッコミをいれてきました。

日本列島は小島だからまだわかるけど中東諸国が消えてるってどうなの。

アフリカの通信環境はまだ良いとはいえませんが、有線インフラが未熟な分、Wi-Fiや携帯電話回線を利用したものなど、無線通信が急速に発達しています。

携帯会社を介した現金のやり取りなど金融業もまきこんで商売の形をかえつつあるのだとか。

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この国の通貨ギニアフランの古いお札は時々肥料の臭いがします。
それを、街から自分の携帯にチャージし、操作ひとつで田舎の母親宛にメール送金し、母親は田舎の森の中にある掘建小屋のような場所にある携帯会社の支店で携帯メールを見せて現金を受けとれるのだとか。
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理屈では街から田舎だけでなく、国境をこえようが、成層圏を越えようが、可能な取引ですが、

海外とのやり取りはまだ街にある国営や、海外資本の大手銀行で行うのが一般的だそうです。

ちなみに中心街はいつも渋滞していて、銀行ではインフレ気味の大量のお札をキャッシャーがなくておばちゃん達が手で数えるため数時間、灼熱の屋外で待たされるのが普通とのこと。

技術はすでに距離を無意味にしてますが、その力を私たちが存分に活用するにはまだまだ課題があるようです。


飛行機をバスみたいな使い方する

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ギニアへ行く道中です。
私がとったのは、フランス経由ギニア行きの飛行機なのですが、予約表に何も書かれていないにもかかわらず、シエラレオネに寄り道する飛行機だったようです。
当然ですが、は?ってなりました。

発券する時の空港職員の方の慌てよう、混乱ぶりがまた恐怖を煽る感じで。。

素人の私に、オペレーターが「給油か、何かのためでしょうか?」と聞いてくる始末。
わからないです。。

発券されたチケットは3枚。
a.日本➡︎フランス、
b.フランス➡︎シエラレオネ
c.シエラレオネ➡︎ギニア。

すぐ現地に連絡。発展途上国初めてなんですが大丈夫デスカ?

ギニア人「あー、たまにそーゆーのある〜大丈夫だよー

たまにあるんですか汗。大丈夫って何が??

ギニア人「ただ降りたい人がおりるだけだよ。そのまま座ってたらいいよ。空いた席座っちゃってもたぶん大丈夫だよ

あ、空いた席座っちゃっても大丈夫なんですか?いえ、別に他の席座りたくないですよ?

ギニア人「笑そのままでも大丈夫。預けた荷物もギニアで受けとれるよ。

ひとまずややこしくはないようだと確認したものの、チケットを見ると乗り継ぎ便のようにシエラレオネで座席が変わってしまっていました。

発券担当職員さんの混乱ぶり。
ゲートに到着してから状況を説明してフランスからギニアまで同じ座席にしてもらいました。

まあ、そのままでもよかったけど、
まるで空いた席に勝手に席替えした人みたいに見られる可能性がありますし。

結局の所、フランス発ギニア行の航空機は、時々シエラレオネに寄って客を乗降させる。。。との事。

先ほど登場したギニア人は、昔ドイツ人女性が同じ体験をして、テロか政治的理由で航路が変更になったと勘違いし、無事ギニアに向けて飛行機が飛び立つまで大泣きしていたのを見たことがあると笑いながら教えてくれました。

そりゃ知らずにそうなりゃ怖いわ。
ほんで笑いごとではなかったはず。

ギニアーシエラレオネ間は約30分ほど。他の交通機関がかぎられていて、市民の足的にボーイング機を使用しているようです。

私が乗った機はシエラレオネ寄港後も満員でしたが、場合によっては乗る客がすくなくて、ガラ空きになるそうで、

本当に窓側や、広い席に勝手に席替えしようとしてスチュワーデスさんに怒られてる黒人がいました。楽しそう。

すいてたら何も言われなかったのでしょうか??エアフランスは懐が深い。

日本人もガイジンの一種でした。

 

のぼり旗スタジオ のぼり旗 ビザ取得代行002 大サイズ H2700mm×W900mm

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 西アフリカギニアに現地人の「大丈夫、大丈夫〜」という言葉に乗せられて、、、1人旅することになりました。初アフリカ大陸どころか初発展途上国

 

さすがに恐怖に駆られてアフリカ旅関連の書籍とブログをめぐってるうちに自分でビザ申請手続きとかできるようになりました。はずかしながら、外国への旅にはビザがいるのだぞ、と人生ではじめて実感しました。
 
すばらしいことに、日本人にはビザなしで旅行いける国が沢山あるので、自分がヨソモノとして怪しまれる。。という体験をせずに大人になりましたが、このたび初めて
 
貴方の身元引き受け人はだれですか?
何しに私たちの国にくるのですか?
犯罪歴はありますか?
 
などなどの問に答える立場となり、手続き自体はシンプルだったものの、アイデンティティの勉強になった気がします。
 
生地や皮膚や目の色で、いったい私の何がわかるというのだろう?と謳うのもキライじゃないですが、実際私のバックボーンや文化圏がなんとなく分かってしまうものなのだな、本質ではないにしても。。。みたいな感じです。
 
私もふくめて、環境や世間にまったく影響されない人はいませんから、だから何かっていうと、旅に浮かれすぎずに恥ずかしい行動はとるまいと、なんとなく思いました。

ギニアにいきますよ

雨にもテロにもエボラにもマケズ

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所用でギニアいきます。どうやら水まわりは井戸ではない様子だということがわかる写真が届きました。
 
エボラにもテロにも屈せずギニアは日々生活に普通に一生懸命というか、正直なところギニア人と話していると呑気な感じさえします。
 
踊る、食べる、笑う、ギニアの旅!The Sun of Guinea

踊る、食べる、笑う、ギニアの旅!The Sun of Guinea

 

 ギニア人にとってのエボラ

患者の出た西アフリカ各国の終息宣言が出てからニュース自体も下火になりましたが、感染症の危険は世界中で健在です。エボラに関してギニア人が語った、日本のどの記事とも違う部分で、良くも悪くも興味深い話を記録しておきたいと思います。

 

■都市では、アルコール消毒液がバカ売れして薬局が儲けている。スーパーマーケットがも入口に警備員をつけて空港並みの体温チェックと手洗いを初め、入口が渋滞して、めんどくさい事この上ない。握手しながら挨拶するギニア人の習慣があったが、みな握手をやめて挨拶が手持無沙汰な感じになった。何が何だかわからない中で、皆怖いから消毒液を持ち歩いている。

 

■外国人が、交通事故で人が死んだ映像を、エボラショックのニュースだと言ってネットに流している。街なかで人が死んでいるのを見てゾンビ映画のように仕上げるのはすごいが、頭がおかしい。

 

■田舎のギニア人(※)で、テレビを持っていなくてエボラを見た事のない人は、他の病気とどうちがうのか全然理解していないらしい。説明する方も、結局手洗いうがいで防げる病気なので、細かい部分を説明するのが難しくて困っている。

※ギニアは都市のある沿岸地域と森林の中部、乾燥して畑の多い南東部に分かれ、交通機関がとぼしいので各地車で数時間かかる隔絶した地域構成。各地域で文化も言語も違う。エボラショックは南東部で起きた。

 ■ギニア人には親戚が多い。みんな集まると数百人になることもあるが、友人のギニア人と、ギニア人に嫁いだ日本人が2人とも、テレビで大騒ぎしてるわりに親戚や友人にエボラにかかった人がいるという噂さえきかないので不思議がっていた。

■エボラに関してWHOの陰謀論(人体実験?!等)がアレコレあるが、ギニア政府や、医療関係者、場合によっては風をひいた不届き者等が、マラリヤや普通の風邪でもエボラだと言って医療費補助を受けようとしてるのではないか?と町では噂している。

※エボラショックの後の急激な患者増加をいぶかしがった様子。

 

■エボラショックで観光客などの来ギニア外国人が減り、中国人の経営するスーパーマーケットが不景気で潰れそうらしい。

 

■ギニアでも学校が学級閉鎖どころか休校になったけど、子供は外で友達と遊ぶから効果があるのか?個人的には疑問に感じている。

 

■田舎の方まで行く税金の徴収員はエボラを気にしていないらしい。結局彼はエボラにならなかったし、お金には殺菌効果があるのかもしれない(笑)。

 

 私が、ギニアへ誘われたのはかなり前からなのですが、エボラショックの時期、現地の友人の事も心配だったので、エボラや、感染症の事を色々調べました。

 

現代はたくさんの情報をPC1つで、携帯でも集める事が出来ます。感染症の最新論文をPDFで、しかも日本語で読む事も、素人がセンセーショナルに書いたエボラパニックの記事も、動画も、数時間で見つけました。

 

たくさんの情報の中で、感染症の本当の怖さは無知とそれによるパニックだな、と感じるようになりました。ウィルス自体は、石鹸、アルコールで防げ、日本においてはあっというまに治療薬が発見されました。

これはWHOや国境なき医師団が、プレスに「戦争状態だ!」とコメントした後、1カ月もたたないうちのニュースでした。

富士フイルムのインフル薬、エボラ熱死亡率半減 中間結果 :日本経済新聞

 

また20年前からエボラウィルスを研究し、ほぼ治療法を確立した日本人医師も話題になりました。

髙田礼人(2015年1月5日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

 国境なき医師団の戦争とは、病原菌そのものと同時に情報の錯綜する現場での混乱との戦いなのでしょう。人の恐怖心との戦いとも言えるかもしれません。

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